11月イベントを実施しました

 あままる基金では、当基金が発足にあたり、取り組み活動の参考とした「神石高原チャレンジ基金」から、上山実さん(前・代表理事)にご来島いただき、あままる基金の吉元操(代表理事)と創立記念対談「地域資源を循環させて未来を拓く」を実施しました。この対談の詳細は、後日、オンライン公開させていただく予定です。

 海士町からちょうど南に直線距離で200㎞ほどをたどると広島県の一番、東寄り、岡山県との県境に接して、神石高原町があります。陸路と海路であわせて6時間ほど離れていますが、どちらも僻地医療診療や高齢化などの社会課題に直面していますが、様々な新しい取り組みで着目されている地域です。

神石高原チャレンジ基金は、8年前に発足して、これまで11案件の支援を手掛けてこられましたが、最初は地域資源を活用したビジネス事業者が多かったのが、最近では、ユーチューバー育成やドローンスクールなどICTを活用した取り組みなども応募があり、地域の中での成功事例が蓄積することで、地域経済への波及効果が大きく「ちょっと使ってみるか」と身近で頼れる存在になってきていると上山さん。支援総額は1億円を突破していますが、それだけにとどまらず、支援することで地域の中での信用補完を行って、他からの資金的支援(金融機関・他助成金補助金など)は約4億円に及ぶなど、地域の中でまずリスクをとることで他からの支援を呼び込む「シードマネー」、他の支援を呼び込む「タグボート」の役割を果たしているとのことでした。

海士町では、人口ビジョンから総合計画に取り組み、他にないユニークな取り組みとして高校魅力化・大人の島留学・関係人口の拡大・アンバサダーなど地域経営をみんなで進めていくなど未来に里山里海の豊かな自然、住民の笑顔が復活するように取り組みされてきましたが、点在する地域に島留学生などが新しい入り込むことで、地域の祭りの担い手が復活するなど20年ほどかかってその成果が出つつあります。

これからも地域のビジネス事業者に役立つ取り組みを提供していきたいと思いますので、あままる基金の取り組みをご期待ください